先日、弦楽四重奏の公演のためにプログラムを考えていた時、バロックを1つ入れたいなと思ったのですが、バロックに弦楽四重奏無いよな。そういえばいつから弦楽四重奏ができたのだろう???と疑問に思い🙄
「弦楽四重奏のはじまり」を調べてみることにしました😎
弦楽四重奏といえば、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン…と時代が変わってもその形態は廃ることなく、少人数でありながらバランスの取れた編成と重宝がられています。
ハイドンは弦楽四重奏の可能性を広げ、たくさんの作品を残し弦楽四重奏の父と習った記憶はあります。またボッケリーニもたくさん作曲しています。では古典派の時代にいきなりその編成で作曲し始めた?…もちろん答えはNo。
少し遡ってバロック期。チェンバロやオルガンと一緒にチェロやコントラバスが通奏低音を演奏し、和声進行の土台を築いているのが一般的でした。
つまり?ヴァイオリン2,ヴィオラ1、チェロ1の4人での演奏は「通奏低音と2つのヴァイオリンとヴィオラのため」というカテゴリーだったのか??「トリオソナタ」??
調べてみると、イタリアの作曲家アレッサンドロ・スカルラッティ(1660-1725)が「2つのヴァイオリンとヴィオレッタ(ヴィオラ)、通奏低音ではないチェロのソナタ」という作品を作曲したのが始まりで「4声のソナタ」ともいうようです。どうやら弦楽四重奏で声楽の伴奏をしていたところから発展したようです。
ちなみにスカルラッティの息子ドメニコ(1685-1757)も作曲家として活躍しましたが、ドメニコ・スカルラッティはヘンデルとJ.S.バッハと同年生まれ!ヘンデルはイタリアでも活動しており…!…本題から逸れました(笑)
きっとその頃から少しずつ弦楽四重奏の形態が当たり前になってきて、ボッケリーニも色々と試し、ハイドンも50歳を過ぎてからようやく「四重奏」とタイトルに表記したという話もあるくらいなので、長い間試行錯誤を重ね成熟していき、素晴らしい作品が生まれたのだろうなと想像します👑
「弦楽四重奏の公演にバロックを入れたい」はプログラムに入れるにしても、バロック期はまだまだ弦楽四重奏の形態が一般的でなかった為に曲に限りがあることが分かり、原曲は断念。パイオニアであるスカルラッティの息子の同級生のヘンデルの作品を編曲することにしました👍
さいきん気になったことでした🚃Masunaga