増永 花恵

Hanae Masunaga
新潟市出身。3歳よりピアノを、4歳より母の教えの下ヴァイオリンを始める。6歳より久保田良作氏に師事し、桐朋学園「子供のための音楽教室」新潟教室にてソルフェージュの授業を受ける。9歳の時、父の仕事で3か月間アメリカに滞在し現地の小学校に通う。それまでの価値観を覆される。1997年まで久保田良作氏のレッスンを受け、楽器演奏におけるスタイル、音楽の基盤を教わる。

14歳より澤和樹氏に師事し、音程に対する厳しい指摘を受け、また師の発する短い助言の意味深さに興味を持ち、東京藝術大学付属音楽高校を志望し入学。レベルの高いクラスメイトの中で刺激を受ける。同校を経て同大学音楽学部器楽科卒業。霧島音楽祭にて出会ったW.マルシュナー氏に大学在学中より師事し、より細かな技術、とりわけ右手の弓へのアプローチを学ぶ。高校から大学まで高橋孝子氏の下でも研鑽を積む。

大学在学中よりオーケストラやアンサンブルの仕事を始めていたが、卒業後にヴィオラ奏者の姉と共に京都フランスアカデミーの室内楽コースを受講。その時に受けた森悠子氏のレッスンにて固定観念からの脱却など強い影響を受け、その後長岡京室内アンサンブル(森悠子氏音楽監督)に参加するも、アンサンブルの緻密さや音楽の表現法にさらなる衝撃を受ける。京都フランスアカデミーよりスカラシップを得てフランス・サント音楽祭に派遣され、フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮の下、バロックスタイルのユースオーケストラに参加。その他アルゲリッチ音楽祭、イタリア、スイス、ドイツでの音楽祭や講習会にも参加。

関西に居を移し森悠子氏の下で研鑽を積む事を決意し、数年間主にバロック奏法、フランス=ベルギー派から発想を得た音楽表現、技術奏法を習う。長岡京室内アンサンブルにて多くの経験をする一方、その間兵庫芸術文化センター管弦楽団(佐渡裕氏音楽監督)にてレジデントプレーヤーとしてオーケストラでの演奏機会を得る。

フリーの奏者として関西にてソロ、室内楽、オーケストラの分野で活動したのち、2016年より関西フィルハーモニー管弦楽団(オーギュスタン・デュメイ音楽監督)
にて第2ヴァイオリンのトップ奏者となる。これまで習得した技術をもとにさらなる良い音楽、良い演奏を求めて引き続き様々な方面にて活動を広める。

第7回「長江杯」国際音楽コンクール弦楽器一般の部第1位受賞
新潟県音楽コンクール最優秀賞受賞